自動車免許には何種類ある?それぞれの特徴と役割をご紹介!

2018.03.20

自動車免許には、さまざまな種類があります。種類によって運転できる車の大きさや取得できる年齢などが違うため、教習所へ行く前にそれぞれの免許の特徴と役割を知っておいたほうがよいでしょう。そこで今回は、自動車免許の種類や特徴、免許取得にかかる費用などをご紹介します。

■自動車の大きさで免許の種類が変わる

一般的に自動車免許といえば、普通自動車免許(普通免許)を思い浮かべるかもしれません。しかし、普通自動車免許で運転できるのは、普通自動車や軽自動車です。そのため、中型・大型のトラックなどを運転することができません。中型や大型トラックなどの大きな自動車を運転するときは、それに合わせた免許を取得する必要があります。

■普通自動車免許(普通免許)とは?

普通自動車免許は、普通自動車や軽自動車を運転できる最もポピュラーな免許です。この免許は、AT車(オートマチック車)限定のものやAT車とマニュアル車を運転できるものの2種類があります。今は、日本国内の98%以上がAT車といわれているため、マニュアル車を運転しないのであればAT車限定免許で十分です。普通自動車免許を取得できる年齢は、18歳以上。取得にかかる費用の相場は、AT車限定免許で約24万円、AT車とマニュアル車が運転できる免許で約30万円といわれています。

■準中型自動車免許(準中型免許)とは?

準中型自動車免許は、平成29年3月12日から新設された免許です。普通免許と中型免許の間の大きさの車を運転できます。車両総重量3.5t以上7.5t未満・最大積載量4.5t未満となっており、2tトラックや3tトラックを運転できます。また、準中型自動車免許は18歳以上から取得できます。18歳になったばかりでも規定内のトラックなら運転できるため、取得すると就職に有利な場合もあります。取得にかかる費用の相場は、約30万円~約36万円です。

■中型自動車免許(中型免許)とは?

中型自動車免許は、車両総重量7.5t以上11t未満・最大積載量4.5t以上6.5t未満以下の車が対象のため、スクールバスやホテルの送迎バス、4tトラックなどを運転できる免許です。他にも、消防車や救急車、ごみ収集車も中型免許が必要です。中型免許を取得できる年齢は、満20歳以上。また、取得する条件として普通免許、または大型特殊免許を取得しており、免許停止期間を除く免許経歴が通算2年以上であることが定められています。取得にかかる費用は、これまでに取得している免許の種類によって変動します。

■大型自動車免許(大型免許)とは?

大型自動車免許は、トラックやダンプカー、大型バス、タンクローリーなどを運転するときに必要な免許です。大型免許は、「大型自動車一種免許」と「大型自動車二種免許」の2種類があります。大型自動車一種免許は、トラックやダンプカーなどの荷物を運ぶための車両を運転するために必要です。大型自動車二種免許は、路線バスや観光バスなどの営業目的の車両を運転するために必要です。取得できる年齢は、満21歳以上。中型免許と同様に普通免許、または大型特殊免許を取得しており、免許停止期間を除く免許経歴が通算3年以上が取得に必要な条件です。取得にかかる費用は、中型免許と同様にこれまでに取得している免許の種類によって変動します。

■自分にとって役立つ自動車免許を取ろう

今回ご紹介したとおり、自動車免許の種類はさまざまでそれぞれ特徴や運転できる車が違います。基本的には普通免許があれば生活に困りません。しかし、将来的にトラック業界やバス業界で働きたいと考えているのなら、準中型・中型・大型のうちのどれが将来役立つのかを考えて自動車免許を取得しておいたほうがよいでしょう。